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Last update: 6/24/2017

うつの話

冬になりますと日照時間が減っていやでも気分が沈みがちになりますが、これが毎日でずーっと続いているなら問題です。うつ病は一般人口の3%に存在すると言われています。若年から高齢者にいたるまで、幅広い年齢層にみられ、女性では更年期に重なって出現することもあります。近年の自殺者の増加も社会的な問題となっています。意欲や興味の減退として新聞や本を読んだり、テレビを見るような気にもならず、仕事の能率も低下して、嬉しくも悲しくも感じられない、よく眠れず、朝方目が覚めてしまう、食欲が低下する、自分を責めてしまうなどの症状があります。頭痛、倦怠感、そのほかあちこち調子が悪いなど不定愁訴などが前景にたって、体の不調を自覚しながら内科などで検査を受けても異常がないなど、時として診断が難しい場合もあります。重症うつ病である大うつ病の診断基準は以下の9つの症状のうち5つ以上が該当する場合で、「1.」と 「2.」のいずれかは必要最低限の症状とされています。この症状がほとんど毎日あり、2週間以上続いている場合が基準となっています。

  1. 抑うつ気分
  2. 興味や喜びの喪失
  3. 著しい体重減少や体重増加
  4. 不眠や過眠
  5. 精神運動焦燥や制止
  6. 易疲労性や気力の減退
  7. 無価値感または過剰や不適切な罪責感
  8. 思考力や集中力の減退
  9. 自殺念慮

うつ病の方はまじめで仕事も完璧にこなすタイプの人、無趣味な人が多いようです。まずは十分な休養を取らせることが第一です。この場合励ましは禁物で、かえって逆効果です。治療に当たっては現在SSRIやSNRIといった薬が第一選択となっています。この薬で改善がない場合は四環系または三環系抗うつ薬を使用します。場合によって漢方や抗不安剤を併用することもあります。薬物は少なくとも2週間は飲み続けなければ効果は出てきません。こういった薬物治療で時間とともに改善していきますが、内服中断で再発することもありますので、少なくとも6ヶ月以上は継続していくことが必要です。寛解が得られたら、しばらく内服を継続したのち、再発がないことを確認しながら慎重に薬を減量していきます。これらSSRIやSNRIは比較的副作用が少なく、忍容性が高いことから、使用頻度が増えてきています。

こうさい

医療法人社団さっぽろ幌西クリニック院内報
2007-02-08 発行 第2号


頭痛の話

皆さんは頭痛があったときどうされていますか?市販薬で何とか抑えて、お仕事、家事などを頑張ってこなしていくことが多いのではないでしょうか。そもそも、慢性頭痛に関しては生活に支障が出るほどの場合もありますので、マクロ的にみるとその社会的損失は膨大なものです。ある調査によると日本の慢性頭痛患者は約3000万人、その内訳は緊張型頭痛2200万人、片頭痛が840万人と続きます。
検査をしても何の異常もみられない頭痛、いわゆる慢性頭痛が一次性頭痛とよばれており、これには緊張型頭痛や片頭痛などが含まれます。脳腫瘍やくも膜下出血など命にかかわる頭痛は二次性頭痛といわれており、頭痛の診断に当たってはこれら二次性頭痛を除外することが大切です。今までに経験したことのないような激しい頭痛や、吐き気、嘔吐がでたり、めまいやけいれん、麻痺や意識障害など神経の症状を伴うときは要注意です。ぜひ、CTやMRIなどの検査を受けることをお勧めします。
さて、慢性頭痛に関しては頭が締め付けられるような重たい感じを訴える緊張型頭痛とズキンズキンと痛むタイプの片頭痛がほとんどです。緊張型頭痛は筋肉の緊張を和らげるお薬や、ストレッチ、マッサージ、入浴などが効果があります。片頭痛に関しては市販の鎮痛薬を飲みすぎて逆に効かなくなってしまい、頭痛がひどくなってしまうこともあります。最近ではトリプタン製剤という新しいタイプのお薬が出てきていますので、発作時にはこのお薬で痛みがかなり軽減できます。製剤のタイプも普通の錠剤から、水なしでも飲めるタイプ、点鼻薬、注射といろいろなものが出ています。
頭痛ぐらいで…というお気持ちもわかりますが、日々の仕事にも影響が出るようではなかなか精神論だけでは乗り切れません。ぜひ、ご相談を。

こうさい

医療法人社団さっぽろ幌西クリニック院内報
2006-11-01 発行 第1号

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